ころが)” の例文
されど此等の石は或は再び坑中に沒し、或は灰の丘に沿ひてころがり下り、復た我等の頭上に落つることなし。われは心裡に神を念じて、屏息へいそくしてこれを見たり。
と云うから見るとさむらいだから慌てゝけようと思うと、除けるはずみにヒョロ/\ところがります途端に、下駄の歯で雪と泥を蹴上はねあげますと、前の剣術遣いのえりの中へ雪の塊が飛込みましたから
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
一道の火柱直上ちよくじやうして天をき、ほとばしでたる熱石は「ルビン」をめたる如き観をなせり。されど此等の石は或は再び坑中かうちゆうに没し、或は灰の丘に沿ひてころがり下り、た我等の頭上に落つることなし。
ヴエスヴイオ山 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)