頬邊ほゝべた)” の例文
新字:頬辺
駄々だゞぬて、泣癖なきくせいたらしい。へのなり曲形口いがみぐちりやう頬邊ほゝべた高慢かうまんすぢれて、しぶいたやうな顏色がんしよく
山の手小景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
小判こばんどころか、一分いちぶひとしてくれる相談さうだんがないところから、むツとふくれた頬邊ほゝべたが、くしや/\とつぶれると、納戸なんどはひつてドタリとる。所謂いはゆるフテふのである。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)