トップ
>
陋
>
いやし
ふりがな文庫
“
陋
(
いやし
)” の例文
江戸時代に町人と称して自ら
陋
(
いやし
)
うしておった城下の店持ちでも、ほとんと一戸として昔からの商人であったものはないといってよろしい。
家の話
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
彼が最愛の妻は、その一人を守るべき夫の目を
眊
(
かす
)
めて、
陋
(
いやし
)
みても
猶
(
なほ
)
余ある高利貸の手代に片思の涙を
灑
(
そそ
)
ぐにあらずや。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
と
衣兜
(
かくし
)
を探りて、金光
燦燗
(
さんらん
)
たる時計を出だし、
恭
(
うやうや
)
しく
隻手
(
かたて
)
に捧げて
遥
(
はるか
)
に新開地に向い、
陋
(
いやし
)
み
嘲
(
あざ
)
けるごとき音調にて
金時計
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
(中略)。其の
陋
(
いやし
)
き者は、当時之を諸国に分置し、各自郷をなして土着者と相雑はらず。故に其の種落を謂つて余戸となす。大抵外国人獣肉を屠るに慣る。故に屠を以て業と為す。
エタ源流考
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
わたしはどうしても
陋
(
いやし
)
いと思います。6525
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
▼ もっと見る
会員等は富山が
頻
(
しきり
)
に子爵に取入るを見て、皆その心を測りかねて、大方は
彼為
(
かれため
)
にするところあらんなど言ひて
陋
(
いやし
)
み合へりけれど、その実
敢
(
あへ
)
て為にせんとにもあらざるべし。彼は常にその友を択べり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
陋
漢検1級
部首:⾩
9画
“陋”を含む語句
陋巷
陋劣
陋屋
陋習
卑陋
頑陋
鄙陋
陋醜
陋悪
固陋
醜陋
陋態
陋居
拙陋
狭陋
賤陋
陋室
陋劣漢
頑迷固陋
陋見
...