“陋見”の読み方と例文
読み方割合
ろうけん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
親達が失望して情ながるかおは手紙の上に浮いて見えるけれど、こうなると妙に剛情ごうじょうになって、因襲の陋見ろうけんとらわれている年寄の白髪頭しらがあたまを冷笑していた。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
支那における考証学亡国論の如きは、もとより人文じんぶん進化の道を蔽塞へいそくすべき陋見ろうけんであるが、考証学者中に往々修養のない人物をだしたという暗黒面は、その存在を否定すべきものではあるまい。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)