“ろうけん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
陋見50.0%
弄剣25.0%
老犬25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
支那における考証学亡国論の如きは、もとより人文じんぶん進化の道を蔽塞へいそくすべき陋見ろうけんであるが、考証学者中に往々修養のない人物をだしたという暗黒面は、その存在を否定すべきものではあるまい。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
平素から弄剣ろうけんに堕す気味のある左膳の胆心たんしんを、いささか寒からしめたとみえて、さすがの左膳、いまはすこしく受身の形で、ひたすら庭へとびおりて源十郎と勢いの合する機を狙うもののごとく
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
それにはたいした理由わけがあるのでなく、ただこのあわれなくろよごれた老犬ろうけんると、むらむらとにくくなるというふうでした。幸吉こうきちは、それをおそろしいことのようにおもいました。
花の咲く前 (新字新仮名) / 小川未明(著)