閻王えんわう)” の例文
(やあ、御坊様ごばうさま、)といはれたから、ときときなり、こゝろこゝろ後暗うしろぐらいので喫驚びつくりしてると、閻王えんわう使つかひではない、これが親仁おやぢ
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
閻王えんわうの口や牡丹を吐かんとす
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
とき扇子使あふぎづかひのめて、默拜もくはいした、常光院じやうくわうゐん閻王えんわうは、震災後しんさいご本山ほんざん長谷寺はせでらからの入座にふざだとうけたまはつた。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
閻王えんわうの口や牡丹を吐かんとす
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
いつか四谷よつやだうとびらをのぞいて、眞暗まつくらなか閻王えんわうまなこかゞやくとともに、本所ほんじよ足洗屋敷あしあらひやしきおもはせる、天井てんじやうから奪衣だつえ大婆おほばゞ組違くみちがへたあしと、眞俯向まうつむけににらんだ逆白髮さかしらが恐怖おそれをなした
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)