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閻王
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えんおう
ふりがな文庫
“
閻王
(
えんおう
)” の例文
(やあ、ご
坊様
(
ぼうさま
)
。)といわれたから、時が時なり、心も心、
後暗
(
うしろぐら
)
いので
喫驚
(
びっくり
)
して見ると、
閻王
(
えんおう
)
の
使
(
つかい
)
ではない、これが
親仁
(
おやじ
)
。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
歴々としてなお
閻王
(
えんおう
)
の法廷に
牽
(
ひ
)
かれて照魔鏡の前に立たせられたるに異ならず、しかして今しも吹くる風、怪しくも墓の煙を彼が身辺に吹きよせたり
空家
(新字新仮名)
/
宮崎湖処子
(著)
「されば、
閻王
(
えんおう
)
の旨により、太師を
冥府
(
めいふ
)
へ送らんとて、はや迎えに参っているものとおぼえたりっ」
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
閻王
(
えんおう
)
は直に余に同情をよせたらしく
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
閻王
(
えんおう
)
の眉は
発止
(
はっし
)
と逆立てり
六百句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
▼ もっと見る
閻王
(
えんおう
)
の口や牡丹を
吐
(
はか
)
んとす
郷愁の詩人 与謝蕪村
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
閻王
(
えんおう
)
の使者に追立てられ、歩むに長き廻廊も
死
(
しに
)
に
行
(
ゆ
)
く身はいと近く、人形室に引入れられて亡き母の
存生
(
いまそか
)
りし日を思い出し、下枝は涙さしぐみぬ。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
どうかすると
大廂
(
おおびさし
)
に、三位頼政の首がぶら下がっているの、屋根のうえを、義朝の軍馬が
翔
(
か
)
けるの、
閻王
(
えんおう
)
を呼べの、青鬼、赤鬼どもが、炎の車について、
厩舎門
(
うまやもん
)
の外に来ているのと
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
閻王
(
えんおう
)
の口や牡丹を吐かんとす
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
面に朱をそそいで、周瑜の指は、
閻王
(
えんおう
)
が
亡者
(
もうじゃ
)
を指さすように、左右へ叱咤した。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
閻王
(
えんおう
)
の口や牡丹を吐かんとす
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
一片の情、一滴の涙も知らぬような面は、
閻王
(
えんおう
)
を偲ばしめるものがあった。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お杉ばばは、お通を指さして、断獄を命じる
閻王
(
えんおう
)
のようにいった。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
八葉の車を曳いた
閻王
(
えんおう
)
の使いが、焔をあげて夜空から
翔
(
か
)
け下り
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“閻王”の意味
《固有名詞》
閻魔。
(出典:Wiktionary)
“閻王(
閻魔
)”の解説
閻魔(えんま)は、仏教の地獄、冥界の主であり、冥界の王として死者の生前の罪を裁く神。閻王ともいう。インドにおける死者の主であるヤマが仏教に入ったものである。
(出典:Wikipedia)
閻
漢検1級
部首:⾨
16画
王
常用漢字
小1
部首:⽟
4画
“閻王”で始まる語句
閻王像