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閉
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さ
ふりがな文庫
“
閉
(
さ
)” の例文
五つ六つ七八つ続けざまに小腰を
屈
(
かが
)
めて、どぎまぎ立ち上がる山木を、主人中将は玄関まで送り出して、帰り入る書斎の戸をばはたと
閉
(
さ
)
したり。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
今はじめて、しかも戸を
閉
(
さ
)
してひそかにまなぶということです、しかもその戸は、おのれ自身の心にもあるのですから、自分の心の一部にさえ戸を
閉
(
さ
)
さなければならない
菊屋敷
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
この時分までは木戸を
閉
(
さ
)
さなかったのが、戦争の前後は世の中が物騒なので、町々の木戸を閉したのでしたが、木戸番は番太郎といって木戸傍の小屋で、荒物や
糊
(
のり
)
など売っていたのが
江戸か東京か
(新字新仮名)
/
淡島寒月
(著)
燈火のとどかぬ庭の瀧のおとを獨り聽きつつ戸を
閉
(
さ
)
しかねつ
樹木とその葉:24 温泉宿の庭
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
追分は
夕光
(
ゆうかげ
)
の
間
(
ま
)
を戸を
閉
(
さ
)
して本陣のまへに寝る犬が
露
(
あら
)
は
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
云いさま、ぐいと引入れて後手に障子をぴたりと
閉
(
さ
)
す、顎をしゃくって
暗がりの乙松
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
白い障子を
閉
(
さ
)
したそれらの座敷に添って、高廊下をゆき、もういちど左に曲ると、原田家の座敷の前へ出た。宇乃はそこで立停って、
昏
(
くら
)
くなりはじめた庭のかなたを見た。そこに
樅
(
もみ
)
ノ木があった。
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
“閉”の意味
《名詞》
(とず) 暦注の十二直の一つ。堤を築くことなどに吉、柱立て、婚姻、鍼灸などに凶という日。
(出典:Wiktionary)
閉
常用漢字
小6
部首:⾨
11画
“閉”を含む語句
閉塞
閉籠
幽閉
閉口
開閉
閉場
閉切
戸閉
閉込
閉鎖
開閉器
密閉
閉出
閉伊川
閉店
上閉伊郡
密閉室
大閉口
閉扉
本開閉器
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