長歌ながうた)” の例文
『諸国咄』の中の「忍び扇の長歌ながうた」に、ある高貴な姫君と身分の低い男との恋愛事件が暴露して男は即座に成敗され、姫には自害を勧めると
西鶴と科学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
三絃の流行は彼等のうちあかしをなせり、義太夫常磐津ときはづより以下短歌はうた長歌ながうたこと/″\く立ちて之れが見証者たるなるべし。
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
陸は小さい時から長歌ながうたすきで、寒夜に裏庭の築山つきやまの上に登って、独り寒声かんごえの修行をした。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
日本につぽんうたにおいては、ながかたちのものがたりから、次第しだい變化へんかして、長歌ながうた(ながうた)といふものが出來でき一方いつぽうに、そのうちえきすとも、えっせんすともいつてよい片歌かたうたが、ふたあはさつて
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)