長吠ながぼえ)” の例文
はるかにいぬ長吠ながぼえして、可忌いまはしく夜陰やいんつらぬいたが、またゝに、さとはうから、かぜのやうにさつて、背後うしろから、足代場あじろばうへうづくまつた——法衣ころもそでかすめてんだ、トタンになまぐさけものにほひがした。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)