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鉄葉
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ブリキ
ふりがな文庫
“
鉄葉
(
ブリキ
)” の例文
旧字:
鐵葉
兜の鉢はすべて張子でした。概して玩具に、
鉄葉
(
ブリキ
)
を用いることなく、すべて張子か土か木ですから、玩具の
毀
(
こわ
)
れ
易
(
やす
)
いこと不思議でした。
我楽多玩具
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
町には古い火の見
櫓
(
やぐら
)
が立っていた。櫓の
尖
(
さき
)
には
鉄葉
(
ブリキ
)
製の旗があった。その旗は常に東南の方向に
靡
(
なび
)
いていた。北西の風が絶えず吹くからである。
不思議な鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
促
(
せた
)
げても
頓着
(
とんじゃく
)
せず、何とか絶えず
独言
(
ひとりごち
)
つつ
鉄葉
(
ブリキ
)
の
洋燈
(
ランプ
)
に
火屋
(
ほや
)
無しの裸火、赤黒き光を放つと同時に
開眸
(
かいぼう
)
一見、三吉
慄然
(
りつぜん
)
として「
娑婆
(
しゃば
)
じゃねえ。」
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
人々は誰でも、簡単な消毒器を持っているらしかった。これは石炭酸の薄い溶液を入れた、小さな
鉄葉
(
ブリキ
)
の柄杓の上部に、ハンダで鉄葉の管をつけた物である。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
鉄葉
(
ブリキ
)
が
慄
(
ふる
)
へるやうな
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
ちょっとした
葭簀張
(
よしずばり
)
の茶店に休むと、
媼
(
うば
)
が口の長い
鉄葉
(
ブリキ
)
の
湯沸
(
ゆわかし
)
から、渋茶を
注
(
つ
)
いで、
人皇
(
にんのう
)
何代の
御時
(
おんとき
)
かの箱根細工の木地盆に、
装溢
(
もりこぼ
)
れるばかりなのを差出した。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
鉄葉
(
ブリキ
)
、鉛の銃弾、古い腰掛、浅い木造の桶、箱の蓋、独楽、薄い板、葡萄酒の瓶、硝子の管、バケツ、洋灯の火屋、紙、厚紙、皮の切れはし、銅貨、貝殻、葡萄酒杯、水のみ、護謨管、水銀、蝋燭
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
草刈等はなお
倦
(
う
)
まず、怠らず、
撓
(
たゆ
)
まず、ここかしこと
索
(
もとむ
)
れども、金属は釘の
折
(
おれ
)
、
鉄葉
(
ブリキ
)
の
片
(
はし
)
もあらざりき。
金時計
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
鉄
常用漢字
小3
部首:⾦
13画
葉
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
“鉄葉”で始まる語句
鉄葉屋
鉄葉ズボン
鉄葉細工