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酬
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むくい
ふりがな文庫
“
酬
(
むくい
)” の例文
その或る者は労少なくして
酬
(
むくい
)
多く、而して其の功も亦た多し、
斯
(
かく
)
の如きものに対しては、志願者の数も
自
(
おのづか
)
ら多からざるを得ず。
主のつとめ
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
「本当だよ。
盗
(
と
)
った男が今晩
寐
(
ね
)
ると、魔物も其処へ寐に行くんだよ。じきに其の男は病気になるだろうよ。豚を盗った
酬
(
むくい
)
さ。」
光と風と夢
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
今度
(
このたび
)
の
酬
(
むくい
)
に如意の珠を進ぜんと思えど、日本人は心
悪
(
あ
)
しくて持ちたまわん事難し、因ってかの箱をというて取り寄せ開くと中に金の餅一つあり厚さ二寸ばかり
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
これ彗星が久しき間、吾々から厄介者にされていた
酬
(
むくい
)
故、彼も必ず好意を以て応援してくれるに相違ない
太陽系統の滅亡
(新字新仮名)
/
木村小舟
(著)
「いや、恐ろしいものです。家庭の上へも悪の
酬
(
むくい
)
が明かに現れています」
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
この話をば、ほと/\道の曲りめごとに
浚
(
さら
)
へ行くほどに、
賣漿婆
(
みづうりばゞ
)
はをぢが長物語の
酬
(
むくい
)
に、
檸檬
(
リモネ
)
水
一杯
(
ひとつき
)
を
白
(
たゞ
)
にて與へ、をぢと我とに分ち飮ましめ、又別に臨みて我に
核
(
さね
)
の落ち去りたる
松子
(
まつのみ
)
一つ得させつ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
彼に
酬
(
むくい
)
るもの死以外には何ものもないではありませんか。
血液型殺人事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
努力には相応の
酬
(
むくい
)
がありましょう。黄金、地位
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
しらべよき、歌の涙の、
酬
(
むくい
)
もなくて。
リシダス
(旧字旧仮名)
/
ジョン・ミルトン
(著)
唯、すゑの
誉
(
ほまれ
)
の
酬
(
むくい
)
えむとせば
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
この事実にぶつかるごとに、子路は心からの
悲憤
(
ひふん
)
を発しないではいられない。なぜだ? なぜそうなのだ? 悪は一時栄えても結局はその
酬
(
むくい
)
を受けると人は云う。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
酬
常用漢字
中学
部首:⾣
13画
“酬”を含む語句
献酬
報酬
応酬
應酬
無報酬
獻酬
一矢酬
一酬
人質酬
冷酬
報酬金
恩酬
相酬
賡酬
酬報
酬恩庵