酒興しゆきよう)” の例文
呑で居るゆゑ後藤も心の中に此奴こやつ勿々なか/\の惡漢なりと思ひければ彌々いよ/\酒興しゆきようさまにもてなし懷中より百兩餘りも有ける胴卷を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
聞より名主の後家ごけお深は急立せきたちナニ九助殿貴樣きさまは親類といひ念頃ねんごろなかわかでも惣内は村役も致す者滿座まんざの中での泥坊どろばうよばはり酒興しゆきようと云てはすみませぬと詰寄つめよせるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
追て致す先入牢じゆらう申付ると有て假牢かりらうに入置れ早速此段嘉川主税之助方へ申入らるゝ樣其許そのもと御子息ごしそく藤五郎殿家來と申神田豐島町酒屋にて酒興しゆきようの上亂暴らんばうに及候者有之に付此方へ召捕めしとり置候間用役の者一人早々御差越さしこしなさるべしとの事なれば嘉川の屋敷やしきにては大いに驚き是は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)