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適
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たまた
ふりがな文庫
“
適
(
たまた
)” の例文
然るに他の職業にては、辛ふじて
自
(
みづか
)
ら給するに足るものあるのみ、而して
適
(
たまた
)
ま病魔に犯さるゝ事あらば、誰ありて之を看護するものもなし。
主のつとめ
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
然
(
しか
)
り
而
(
しこう
)
して松下の士、なおみなかくの如くんば、何を以て天下に唱えん。耕作の至れるは、
適
(
たまた
)
ま群童の
魁
(
さきがけ
)
を為す。群童に魁たるは、
乃
(
すなわ
)
ち天下に魁たるの始めなり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
彼等の
惨死
(
さんし
)
を
辱
(
はづかし
)
むるなかれ、
適
(
たまた
)
ま奇禍を免れ得ざりしのみ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
この引力は人をして
適
(
たまた
)
ま偉大なる人物とならしめ、適ま醜悪なる行為をなさしめ、或は善、或は悪、或は聖愛、或は痴情、等の名を
衣
(
き
)
たる百般の光景を現出して
熱意
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
舞台の
精巧
(
プレサイスネツス
)
は
適
(
たまた
)
ま以て劇中の人物の生活の実態を描き出るには好けれど、其の幻惑力は
自
(
おのづ
)
から観者の心魂を奪ひて摸型的美術の中に入らしめ、且は又た演者自らをして
劇詩の前途如何
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
▼ もっと見る
適
(
たまた
)
ま「女学雑誌」の拡張に際して、主筆氏の許すところとなりて、旧作を訂し紙上に載せんとす。
我牢獄
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
不善の行為は
適
(
たまた
)
ま不善の実象を現ずるに
過
(
すぎ
)
ずして、心の上にあらはれたる一黒点に外ならず。不善の行為を廃めて善の行為をなすも亦た、心の上にうつりたる一白点に外ならず。
各人心宮内の秘宮
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
国としての
誇負
(
プライド
)
、いづくにかある。人種としての尊大、
何
(
いづ
)
くにかある。民としての栄誉、何くにかある。
適
(
たまた
)
ま大声疾呼して、国を誇り民を
負
(
たの
)
むものあれど、彼等は耳を閉ぢて之を聞かざるなり。
漫罵
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
適
常用漢字
小5
部首:⾡
14画
“適”を含む語句
適合
適当
適宜
快適
適當
適切
適々
悠々自適
適確
適中
不適當
適用
適例
胡適
閑適
適役
適否
室適
適応
適従
...