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遠隔
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えんかく
ふりがな文庫
“
遠隔
(
えんかく
)” の例文
斯様
(
こん
)
な
悪句
(
あくく
)
を書いて
酬
(
むく
)
うた。或時君の令弟が遊びに来た。聞けば、細君は別居して、家庭はあまり面白くもなさそうだが、
遠隔
(
えんかく
)
の地突込んで聞きもならず、其まゝに打過ぎた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
しかし私は、
遠隔
(
えんかく
)
の地にいて調べられるだけの事は調べてしまった訳であるから、もしあの時分に津村の
勧誘
(
かんゆう
)
がなかったら、まさかあんな山奥まで出かけはしなかったであろう。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
實際
(
じつさい
)
地震
(
ぢしん
)
の
全
(
まつた
)
く
起
(
おこ
)
ることなき
國
(
くに
)
に
於
(
おい
)
ては、
生命
(
せいめい
)
財産
(
ざいさん
)
に
關係
(
かんけい
)
ある
方面
(
ほうめん
)
の
研究
(
けんきゆう
)
は
無意味
(
むいみ
)
であるけれども、
適當
(
てきとう
)
な
器械
(
きかい
)
さへあれば、
世界
(
せかい
)
の
遠隔
(
えんかく
)
した
場所
(
ばしよ
)
に
起
(
おこ
)
つた
地震
(
ぢしん
)
の
餘波
(
よは
)
を
觀測
(
かんそく
)
して
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
県立高女の物置
廃屋
(
あばらや
)
は、平生何人も出入せず、
且
(
かつ
)
、火気に
遠隔
(
えんかく
)
した処なるを以て、放火の疑い十分ではあるが、校舎そのものの焼却を目的とする例の放火魔とは全然、手口が違っている。
少女地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
相手国たる独国の海軍
根拠地
(
こんきょち
)
ウィルヘルムスハーフェンを去ること実に五百六十
哩
(
マイル
)
の
遠隔
(
えんかく
)
の地にあり、独国軍艦にお目にかかるのには、外野席以上の
遠方
(
えんぽう
)
の地点で、これほど縁どおいところはない。
沈没男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
遠隔
(
えんかく
)
の征討軍はすでに全滅のほかはない運命にあった。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“遠隔”の意味
《名詞》
遠 隔(えんかく)
遠く離れていること。
(出典:Wiktionary)
遠
常用漢字
小2
部首:⾡
13画
隔
常用漢字
中学
部首:⾩
13画
“遠隔”で始まる語句
遠隔の感じ