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道破
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どうは
ふりがな文庫
“
道破
(
どうは
)” の例文
「夕立くさき」の一語は
穉拙
(
ちせつ
)
だけれども、ちょっと他に換うべき言葉が見当らない、穉拙なりにその感じを
道破
(
どうは
)
している。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
若
(
も
)
しそれ地上生活の経験の尊重すべきものであることを強調する、最後の一節に至りては、まことに活眼達識の士にして、初めて
道破
(
どうは
)
し得る卓見であると思う。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
しかるにこのパラドックスを
道破
(
どうは
)
した者は
天地開闢
(
てんちかいびゃく
)
以来吾輩のみであろうと考えると、自分ながら
満更
(
まんざら
)
な猫でもないと云う虚栄心も出るから、是非共ここにその理由を申し上げて
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「安井では仲平におよめを取ることになりました」
劈頭
(
へきとう
)
に御新造は主題を
道破
(
どうは
)
した。
安井夫人
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
すると、向うの家の二階で、何だか楽器を
弾
(
ひ
)
き出した。
始
(
はじめ
)
はマンドリンかと思ったが、中ごろから、赤木があれは
琴
(
こと
)
だと
道破
(
どうは
)
した。僕は琴にしたくなかったから、いや
二絃琴
(
にげんきん
)
だよと
異
(
い
)
を
樹
(
た
)
てた。
田端日記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
「日頃思っているところをあなたに
道破
(
どうは
)
して戴いたんです。学校で相応頭を悩ましたものは経済政策でも銀行論でも何の足しにもなりません。こゝに来て役に立つのは予科の時習った簿記丈けです」
負けない男
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「遠慮はいらないから死ぬさ」と迷亭が
言下
(
ごんか
)
に
道破
(
どうは
)
する。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
中位
(
ちゅうぐらい
)
。」と
道破
(
どうは
)
した。
路上
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“道破”の意味
《名詞》
道破(どうは)
言い切ること。
言い負かすこと。
(出典:Wiktionary)
道
常用漢字
小2
部首:⾡
12画
破
常用漢字
小5
部首:⽯
10画
“道”で始まる語句
道
道理
道程
道化
道傍
道具
道行
道路
道中
道端