遊女屋いうぢよや)” の例文
三十一日さんじふいちにち小田原をだはら見物けんぶつ遊女屋いうぢよやのきならべてにぎやかなり。蒲燒屋かばやきやのぞ外郎うゐらうあがなひなどしてぼんやりとほる。風采ふうさいきはめて北八きたはちたり。萬年町まんねんちやうといふに名代なだい藤棚ふぢだな小田原をだはらしろる。
熱海の春 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
枕に付せけるが翌日長庵は早々支度をし麹町を立出吉原さしていそぎけり爰に吉原江戸町二丁目の丁字屋ちやうじや半藏と云る遊女屋いうぢよやは其頃での繁昌はんじやうの家にて貴賤きせん客人まろうどひききらされば此丁字屋方へ賣込うりこまんと傳手つて
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
柳河のたつたひとつの遊女屋いうぢよや
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)