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進入
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すすみい
ふりがな文庫
“
進入
(
すすみい
)” の例文
乃
(
すなわ
)
ち社内へ
進入
(
すすみい
)
ッて、左手の方の
杪枯
(
うらが
)
れた桜の樹の植込みの間へ這入ッて、両手を背後に合わせながら、顔を
皺
(
しか
)
めて
其処此処
(
そこここ
)
と
徘徊
(
うろつ
)
き出した。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
しかしきちんと片付いている台処の様子を始め、そのあたりにも血の流れている様子は見えないので、重吉はやや安心して
流口
(
ながしぐち
)
へ
進入
(
すすみい
)
り
揚板
(
あげいた
)
の上に半身を
伸
(
のば
)
して、再び
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
路地の入口の
肴屋
(
さかなや
)
はもう表の戸を閉めているので、ちょっと
前後
(
ぜんご
)
を見廻し、暗い路地へ
進入
(
すすみい
)
ろうとすると、その途端にばったり行き会ったのは間貸しの家の老婆である。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
私は父の
名札
(
なふだ
)
の後に見知らぬ人の名が掲げられたばかりに、もう一足も門の中に
進入
(
すすみい
)
る事ができなくなったのかと思うと、なお更にもう一度あの
悪戯書
(
いたずらがき
)
で塗り尽された部屋の壁
伝通院
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
格子戸の格子を一本々々一生懸命に磨いているのもある。長吉は人目の多いのに
気後
(
きおく
)
れしたのみでなく、さて路地内に
進入
(
すすみい
)
ったにした処で、自分はどうするのかと初めて反省の地位に返った。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
ひた走りに町を
迂回
(
うかい
)
して
左内阪
(
さないざか
)
を昇り神社の裏門から
境内
(
けいだい
)
に
進入
(
すすみい
)
って様子を窺うと、社殿の正面なる石段の降口に沿い、眼下に市ヶ谷見附一帯の濠を見下す
崖上
(
がけうえ
)
のベンチに男と女の寄添う姿を見た。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
私は市中の寺院や神社をたずね歩いて最も
幽邃
(
ゆうすい
)
の感を与えられるのは、境内に
進入
(
すすみい
)
って近く本堂の建築を打仰ぐよりも、路傍に立つ
惣門
(
そうもん
)
を
潜
(
くぐ
)
り、
彼方
(
かなた
)
なる境内の樹木と本堂鐘楼
等
(
とう
)
の屋根を背景にして
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“進入”の意味
《名詞》
進 入(しんにゅう)
ある場所へ進んで行って入ること。
(出典:Wiktionary)
進
常用漢字
小3
部首:⾡
11画
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
“進”で始まる語句
進
進捗
進歩
進行
進退
進士
進物
進出
進上
進軍