送込おくりこ)” の例文
あの狂氣きちがひのやうに立騷たちさわいで多人數たにんずうあひだけて、この柔弱かよわ夫人ふじん少年せうねんとを安全あんぜん端艇たんてい送込おくりここと出來できやう? あゝ人間にんげんはいざと塲合ばあひには、恥辱はぢ名譽めいよもなく、まで生命いのちしいものかと
送込おくりこんだ……とふよりは、づか/\踏込ふみこんだ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)