追拂おつぱら)” の例文
新字:追払
「奧さんが仰しやつてましたわ、あの厄介者やくかいもの氣立きだての惡い子供を追拂おつぱらへるので嬉しいつて。いつでも人のすることをうかゞつてゐて、こつそり惡企わるだくみをするやうな子をね。」
あゝ、馬鹿ばかことをした/\。わたくし失策しくじりで、貴方あなた日出雄少年ひでをせうねんころしたとなつては大佐閣下たいさかくか言譯いひわけがない、このびにはるか、らぬか、ひと命懸いのちがけで猛獸まうじうども追拂おつぱらつてるのだ。