“軍律”の読み方と例文
読み方割合
ぐんりつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ここはただ持久を計れ、堅く守って討ッて出るなとしてあるに、副将のそちみずからなぜ軍律ぐんりつをやぶるか」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
難有ありがたく、せめて報恩ほうおん萬分まんぶんいちには、この軍艦ぐんかん水兵等すいへいらおなやうはたらきたいと、しきりにこゝろ焦立いらだてたが、海軍かいぐん軍律ぐんりつげんとしてうごかすからず、本艦ほんかん在役ざいえき軍人ぐんじんならねば檣樓しやうらうのぼことかなはず
こう号令ごうれいしたが、令をくだす自分だけは軍律ぐんりつもなにもなく、黒布こくふのかくしぶくろから陶器製すえものせいのパイプを出し、それへ、葉煙草はたばこをつめたかと思うと、歩きながら
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)