“貌(がほ)” の例文
又この人並(ひとなみ)ならぬ雲雀骨(ひばりぼね)の粉微塵(こなみじん)に散つて失(う)せざりしこそ、洵(まこと)に夢なりけれと、身柱(ちりけ)冷(ひやや)かに瞳(ひとみ)を凝(こら)す彼の傍(かたはら)より、これこそ名にし負ふ天狗巌(てんぐいわ)、と為(し)たり貌(がほ)にも車夫は案内(あない)す。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
宮は知らず貌(がほ)に一口の酒を喞(ふく)みて、眉(まゆ)を顰(ひそ)めたるのみ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)