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豊後守
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ぶんごのかみ
ふりがな文庫
“
豊後守
(
ぶんごのかみ
)” の例文
おめみえは黒書院でおこなわれ、先導役は、老中阿部
豊後守
(
ぶんごのかみ
)
、披露役は酒井
雅楽頭
(
うたのかみ
)
であった。献上品は友成の
太刀
(
たち
)
、白銀三百枚、時服二十領。
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
その足で平次は、遠州浜松の城主七万石松平
豊後守
(
ぶんごのかみ
)
の上屋敷に飛んで行き、御留守居の役人から何やら聞き出しました。
銭形平次捕物控:085 瓢箪供養
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
維新前は五千石を領した旗本大久保
豊後守
(
ぶんごのかみ
)
の屋敷があった処で、六間堀に面した東裏には明治の末頃にも崩れかかった武家長屋がそのまま残っていた。
深川の散歩
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
尤
(
もっと
)
も、
彼奴
(
きゃつ
)
の口書は、いずれ密封の上、江戸表の
評定所
(
ひょうじょうしょ
)
へ一通、御城番松野
豊後守
(
ぶんごのかみ
)
どのへ一通——各〻へ二通に
認
(
したた
)
めて、後から飛脚でお届けするつもり
夏虫行燈
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
矜持
(
きんじ
)
することのすこぶる高くむしろ
傲慢
(
ごうまん
)
にさえ思われるほどの狩野融川はその席上で
阿部
(
あべ
)
豊後守
(
ぶんごのかみ
)
と争論をした。
北斎と幽霊
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
奉行のうちに加わって橋詰から
目睹
(
もくと
)
していた岩沢
右兵衛介
(
うひょうえのすけ
)
という
仁
(
ひと
)
の言に、わが近くに高山
豊後守
(
ぶんごのかみ
)
なる老士ありしが、この両人を見て、いまだ勝負なき以前
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
南陽房は美濃の領主
土岐
(
とき
)
氏の家老長井
豊後守
(
ぶんごのかみ
)
の舎弟であった。
梟雄
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
銭は内藤
豊後守
(
ぶんごのかみ
)
、袖からぼろが下り藤
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
酒井邸には雅楽頭のほかに、同じく老中の阿部
豊後守
(
ぶんごのかみ
)
と稲葉
美濃守
(
みののかみ
)
が列坐していて、左のような申し渡しがあった。
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
それが岩村田侯内藤
豊後守
(
ぶんごのかみ
)
の、領内にまでも波及して、北佐久一円物情騒然、そこへ乗り込んでは危険というので、ここに滞留しているのであり、その様子をさぐるべく、白須源吾が命を受け
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
列座は、井伊
掃部守
(
かもんのかみ
)
、酒井
雅楽頭
(
うたのかみ
)
、阿部
豊後守
(
ぶんごのかみ
)
、稲葉
美濃守
(
みののかみ
)
、
久世大和守
(
くぜやまとのかみ
)
、土屋
但馬守
(
たじまのかみ
)
の諸侯であった
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
豊
常用漢字
小5
部首:⾖
13画
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
守
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
“豊後”で始まる語句
豊後
豊後節
豊後国
豊後介
豊後梅
豊後町
豊後水道
豊後訛
豊後路
豊後橋