“ぶんごのかみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
豊後守100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっとも、彼奴きゃつの口書は、いずれ密封の上、江戸表の評定所ひょうじょうしょへ一通、御城番松野豊後守ぶんごのかみどのへ一通——各〻へ二通にしたためて、後から飛脚でお届けするつもり
夏虫行燈 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
矜持きんじすることのすこぶる高くむしろ傲慢ごうまんにさえ思われるほどの狩野融川はその席上で阿部あべ豊後守ぶんごのかみと争論をした。
北斎と幽霊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
奉行のうちに加わって橋詰から目睹もくとしていた岩沢右兵衛介うひょうえのすけというひとの言に、わが近くに高山豊後守ぶんごのかみなる老士ありしが、この両人を見て、いまだ勝負なき以前
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)