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譬喩
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たとへ
ふりがな文庫
“
譬喩
(
たとへ
)” の例文
併し出來難きものの
譬喩
(
たとへ
)
に、影を捉へるといふことを以てした程の當時の無智識の闇の裏に在つて、一歩進んだ智識を有した二人が
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
で、
立騰
(
たちのぼ
)
り、
煽
(
あふ
)
り
亂
(
みだ
)
れる
蚊遣
(
かやり
)
の
勢
(
いきほひ
)
を、ものの
數
(
かず
)
ともしない
工合
(
ぐあひ
)
は、
自若
(
じじやく
)
として
火山
(
くわざん
)
の
燒石
(
やけいし
)
を
獨
(
ひと
)
り
歩行
(
ある
)
く、
脚
(
あし
)
の
赤
(
あか
)
い
蟻
(
あり
)
のやう、と
譬喩
(
たとへ
)
を
思
(
おも
)
ふも、あゝ、
蒸熱
(
むしあつ
)
くて
夜
(
よ
)
が
寢
(
ね
)
られぬ。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
譬喩
(
たとへ
)
に引くも異なものなれど、いはゆる明治の元老が、どの様な夫人を持つて、それがいかに社会から、好遇されてゐるかを知らぬ、田舎ものの、寐言ならば、いざ知らず。
移民学園
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
其の二つの
譬喩
(
たとへ
)
の示すが如く、人もまた張る氣で事を做し務を執るのと、弛んだ氣で事を做し務を執るのとでは、大なる差異を其の結果に生ずる。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
近く
譬喩
(
たとへ
)
を設けて之を説かうか。人は皆容易に予の意を領得するで有らう。助長とは讀んで字の如しで助け長ずるのである。剋殺は剋し殺すのである。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
末に至りては大河をなし海をなすといへる
譬喩
(
たとへ
)
も目前なり、此道理にて我今少しの元手なれども一稼ぎ働かば以前の大身代に立戻らんこと遠きにあらじ、さても用無き隠者がゝりかなと悟り
花のいろ/\
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
水漂草の
譬喩
(
たとへ
)
に異ならず、いよ/\心を励まして、
遼遠
(
はるか
)
なる巌の
間
(
はざま
)
に独り居て人め思はず物おもはゞやと、
数旬
(
しばらく
)
北山の庵に行ひすませし後、飄然と身を起し、加茂明神に
御暇
(
おいとま
)
告
(
まを
)
して仁安三年秋の初め
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
“譬喩”の意味
《名詞》
物事の説明を印象強くするために、他の類似した物事を借りて表現すること。
(出典:Wiktionary)
譬
漢検1級
部首:⾔
20画
喩
常用漢字
中学
部首:⼝
12画
“譬喩”で始まる語句
譬喩的
譬喩歌
譬喩品
譬喩経
譬喩談