謀略はかりごと)” の例文
もらひ請其儘我が家へもどり翌日返書は小夜衣へとゞけしが此機について何か一仕事しごとありさうな物と心の内に又もや奸智をめぐらして急度きつと一ツの謀略はかりごと
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
彼らに知らせようとするかわらを積んではくずすような取り止めもない謀略はかりごとが幼い胸中に幾度か徒事あだめぐらされたのであったがとうとう何の手段てだてをも自分からすることなくある日崖下の子の一人が私を
山の手の子 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
「叔父上は、それとなく、今夜にも合戦があるぞと、あん其許そこもとへ、注意して行かれたのだ。兵の謀略はかりごとは、肉親にも洩らさぬが常。……しかし、叔父上だけは、すべてをご承知のことにちがいない」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それはみな、自分がさせた謀略はかりごとである」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
謀略はかりごとは図にあたった”
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)