談合はなしあ)” の例文
とっさ、談合はなしあいはここで急転直下ときまったが、いざ行こうとなると、いつのまにか李逵の影が見あたらない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ギルは帳場の支配人と何事か談合はなしあっていたが、すぐ宿帳を見せてくれた。泉原はギルの後ろから延上のびあがって帳簿の上に目をさらした。しかしグヰンの名はどのページにも見当らなかった。
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)
一寸いつすん猶豫ゆうよもならぬとそれは/\にもかゝれぬだんじやうおまへにも料簡れうけんあることゝやうやうに言延いひのべてかへりますまでたのんではいたれどマアどうしたらからうか思案しあんしててくだされと小聲こごゑながらもおろ/\なみだあんじなされますなうにかなります今夜こんや大分だいぶけましたから明日あした早々さう/\出向でむきまして談合はなしあひを
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)