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詰侍
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つめざむらい
ふりがな文庫
“
詰侍
(
つめざむらい
)” の例文
詰侍
(
つめざむらい
)
の
部屋
(
へや
)
や
長屋
(
ながや
)
にいる
常備
(
じょうび
)
の
武士
(
ぶし
)
を、
番士
(
ばんし
)
は声をからして起しまわる。たちまち、
物
(
もの
)
の
具
(
ぐ
)
とって
馳
(
か
)
けあつまる
敵
(
てき
)
はかずを
増
(
ま
)
すばかり。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
けれど、おながれの杯は、廊下外の
詰侍
(
つめざむらい
)
の列にまで、やがて順に廻って来た。藤吉郎の手に、それが渡って来たのは、何百人目か知れなかった。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
甲館
(
こうかん
)
躑躅
(
つつじ
)
ヶ
崎
(
さき
)
の
詰侍
(
つめざむらい
)
が、すでに、ここの物音を聞きしって、そとをかためてしまったにそういない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
喨々
(
りょうりょう
)
として水のせせらぐに似た尺八の哀韻、それは二人の
数奇
(
さっき
)
を物語るかのように、呂々転々の諧調を極まりなくして、心なき
詰侍
(
つめざむらい
)
の者さえ
泪
(
なみだ
)
ぐましい気持に誘われた。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
やがて、どッと、にぎやかな
笑
(
わら
)
いがそこらではずみだした。
奉行小屋
(
ぶぎょうごや
)
と
棟
(
むね
)
つづきの
目付小屋
(
めつけごや
)
でも、
詰侍
(
つめざむらい
)
のかり
屋
(
や
)
でも
足軽
(
あしがる
)
の
溜
(
たま
)
りでも、また
浜松城
(
はままつじょう
)
のもののいる
幕
(
まく
)
のうちでも。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「老臣どもは、まだ金堂から戻らぬか」などと幾度も小姓から
詰侍
(
つめざむらい
)
へ問わせていた。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
昼夜、室の外に、番をしている
詰侍
(
つめざむらい
)
が、時々、聞えよがしに、舌打ち鳴らした。
日本名婦伝:静御前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
次の間の
詰侍
(
つめざむらい
)
が
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
詰
常用漢字
中学
部首:⾔
13画
侍
常用漢字
中学
部首:⼈
8画
“詰”で始まる語句
詰
詰問
詰襟
詰所
詰責
詰寄
詰腹
詰襟服
詰切
詰衆