“つめざむらい”の漢字の書き方と例文
語句割合
詰侍100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
喨々りょうりょうとして水のせせらぐに似た尺八の哀韻、それは二人の数奇さっきを物語るかのように、呂々転々の諧調を極まりなくして、心なき詰侍つめざむらいの者さえなみだぐましい気持に誘われた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて、どッと、にぎやかなわらいがそこらではずみだした。奉行小屋ぶぎょうごやむねつづきの目付小屋めつけごやでも、詰侍つめざむらいのかりでも足軽あしがるたまりでも、また浜松城はままつじょうのもののいるまくのうちでも。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「老臣どもは、まだ金堂から戻らぬか」などと幾度も小姓から詰侍つめざむらいへ問わせていた。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)