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見損
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みそこ
ふりがな文庫
“
見損
(
みそこ
)” の例文
「
見損
(
みそこ
)
なっちゃあいけねえぜ、おい。
此店
(
ここ
)
のまんじゅうみてえに、白ぶくれに
膨
(
ふく
)
れていやがって。
那珂川原
(
なかがわら
)
の
勘太郎
(
かんたろう
)
を知らねえのか、てめえは」
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
隙を
見損
(
みそこ
)
なッて、覚えず今吉里へ顔を見合わせると、涙一杯の眼で
怨
(
うら
)
めしそうに自分を見つめていたので、はッと思いながら
外
(
はず
)
し損ない、同じくじッと見つめた。
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
そういうお前は一体私を誰だと思うのだ、そんなにお前は私を
見損
(
みそこ
)
なっていたのか、と『冬』が答えた。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
御叔母
(
おば
)
さんや藤尾さんが君を誤解しても、僕が君を
見損
(
みそこ
)
なっても、日本中がことごとく君に迫害を加えても、糸公だけはたしかだよ。糸公は学問も才気もないが、よく君の
価値
(
ねうち
)
を解している。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「この野郎、俺を
見損
(
みそこ
)
なったな、俺は役割だ、城内の役割だぞ」
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
「だって今、おいらが帰って来ると、若い侍たちが、ぷんぷん怒って出て行ったもの。
見損
(
みそこ
)
なったの、腰抜けだのって、門を
振
(
ふ
)
り
顧
(
かえ
)
って、悪口を叩いて行ったよ」
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「なにっ、おれにも腕を貸さないかと、
見損
(
みそこ
)
なうな。伝次は、畜生ではないぞ。
盲
(
めしい
)
のお子や尼御前を
害
(
あや
)
めるような腕は持たぬ。儲け仕事とは何ンだ。山分けとは何ンだ。この
外道
(
げどう
)
めが」
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
見損
(
みそこ
)
なッちゃいけないよ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
損
常用漢字
小5
部首:⼿
13画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見透
見做
見当