“みそこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
見損53.3%
味噌漉33.3%
味噌濾6.7%
水底6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
隙を見損みそこなッて、覚えず今吉里へ顔を見合わせると、涙一杯の眼でうらめしそうに自分を見つめていたので、はッと思いながらはずし損ない、同じくじッと見つめた。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
よく楢茸ならたけの初物だの何だのっては、味噌漉みそこしに入れて持って来てくれた。時には親切に困ることもあった。ある時畑のくろの草を苅ってやると云ってかまげて来た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
腕車くるまからじきに雪沓せったばきで上って来たM先生は、浅い味噌濾みそこし帽子を冠ったまま、疲れた体を壁に倚りかかってしばらく椅子に腰かけてみたり、真中の寝台にひじを持たせなどして
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
午後六時、あな水底みそこより浮びくる
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)