“味噌濾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みそこ50.0%
みそこし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
腕車くるまからじきに雪沓せったばきで上って来たM先生は、浅い味噌濾みそこし帽子を冠ったまま、疲れた体を壁に倚りかかってしばらく椅子に腰かけてみたり、真中の寝台にひじを持たせなどして
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
勝手元では鼠が味噌濾みそこしや鍋をがたがたさせる音にまじって、水道の水がぽたぽたと落ちる音がした。この寒さではその下が氷っているに違いないと彼女は思いながら、子供の身の上の寒さを案じた。
不幸 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)