袖萩そではぎ)” の例文
小六は真面目まじめな顔をして、これが袖萩そではぎだそうですと云って、それを兄夫婦の前に置いた。なぜ袖萩だか夫婦には分らなかった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
こういう種々の原因がからみ合って、内部と外部との中間には、袖萩そではぎが取りつくろっている小柴垣こしばがきよりも大きい関が据えられて、戸を叩くにも叩かれぬくろがねの門が高くざされていたのであった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
おどりくたびれ「袖萩そではぎ」の
桜さく島:春のかはたれ (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
その人形にんぎやうひたひすこけて、其所そこだけすみつてあつた。小六ころく眞面目まじめかほをして、これ袖萩そではぎださうですとつて、それを兄夫婦あにふうふまへいた。何故なぜ袖萩そではぎだか夫婦ふうふにはわからなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
おどりくたびれ袖萩そではぎ
どんたく:絵入り小唄集 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)