トップ
>
虐
>
しえた
ふりがな文庫
“
虐
(
しえた
)” の例文
二郎は邸を見廻って、強い奴が弱い奴を
虐
(
しえた
)
げたり、
諍
(
いさか
)
いをしたり、盗みをしたりするのを取り締まっているのである。
山椒大夫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
それを、上目づかいの
頤
(
あご
)
で下から
睨上
(
ねめあ
)
げ、
薄笑
(
うすわらい
)
をしている
老婆
(
ばばあ
)
がある、
家造
(
やづく
)
りが
茅葺
(
かやぶき
)
ですから、勿論、
遣手
(
やりて
)
が責めるのではない、
姑
(
しゅうと
)
が
虐
(
しえた
)
げるのでもない。
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その界隈の土地をも民をも、勝手に
虐
(
しえた
)
げている。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
口で言うだけでも、お冬さんを、我が手で
苛
(
いじ
)
め
虐
(
しえた
)
げるに
斉
(
ひと
)
しいんですから、ただ幻に見て、爪の
尖
(
さき
)
まで、青くなった時に、お冬さんが
一言
(
ひとこと
)
幽
(
かすか
)
にいいました。
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
が、こしらえものより毬唄の方が、現実を
曝露
(
ばくろ
)
して、——女は
速
(
すみやか
)
に
虐
(
しえた
)
げられているらしい。
灯明之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
虐
常用漢字
中学
部首:⾌
9画
“虐”を含む語句
虐殺
暴虐
虐遇
惨虐
虐待
残虐
嗜虐
殘虐
苛虐
凌虐
淫虐的
虐使
自虐
嗜虐的
暴虐者
弑虐
悪虐
小児虐待
嗜虐症
頑冥暴虐
...