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蘇返
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よみがえ
ふりがな文庫
“
蘇返
(
よみがえ
)” の例文
その日は
相憎
(
あいにく
)
の大夕立で出足を阻まれ平次とガラ八が出動する頃になって、残る夕映の中に、漸く町々の興奮は
蘇返
(
よみがえ
)
って行く様子でした。
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
夫人 しばらく! 折角、あなたのお土産を、いま、それをお抜きだと、衛門之介も針が抜けて、
蘇返
(
よみがえ
)
ってしまいましょう。
天守物語
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
あらゆる歓びと希望がより一層よい形で
蘇返
(
よみがえ
)
って来た今の嬉しさに泣く下から微笑を押えることが出来なかったのである。
地は饒なり
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
その忘れられた緊張が文子の心に
蘇返
(
よみがえ
)
つてゐた。いはば文子は意志のない行為の中に、自分の意志をむしろ激しく生かしてゐるのに気付かないのだ。
吹雪物語:――夢と知性――
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
すると、
乙
(
おつ
)
の
貯
(
たくわ
)
えておいた
水
(
みず
)
の
尽
(
つ
)
きかかったころ、にわかに
空
(
そら
)
が
曇
(
くも
)
って
大雨
(
おおあめ
)
が
降
(
ふ
)
ってきました。そして一
時
(
じ
)
に
井戸
(
いど
)
には
水
(
みず
)
が
出
(
で
)
て、
草木
(
くさき
)
が
蘇返
(
よみがえ
)
りました。
神は弱いものを助けた
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
「蘇生なさるようなことはございますまいか。自訴なさッた後で
蘇返
(
よみがえ
)
ったりしたら、飛んだ物笑いになりますから」
湖畔
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
まだ名物の桜の
莟
(
つぼみ
)
も固く、道の枯草に浅緑も
蘇返
(
よみがえ
)
らず、うるんだような宵月が、二人の影法師を長く苅田の中へ引いて居ります。
銭形平次捕物控:245 春宵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ために私は
蘇返
(
よみがえ
)
りました。
雪霊記事
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
素
(
もと
)
より萩江鞍馬が、其辺に居ると思ったわけではありませんが、五年間自分を尋ねてくれたと言う純情的な武士の名が絶望的なお鳥の唇へ、フッと
蘇返
(
よみがえ
)
ったのです。
裸身の女仙
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
蘇
漢検準1級
部首:⾋
19画
返
常用漢字
小3
部首:⾡
7画
“蘇”で始まる語句
蘇
蘇生
蘇芳
蘇鉄
蘇格蘭
蘇東坡
蘇枋
蘇州
蘇我
蘇士