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藁縄
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わらなわ
ふりがな文庫
“
藁縄
(
わらなわ
)” の例文
旧字:
藁繩
あるいは
藁縄
(
わらなわ
)
を左ひねりにない、五重半にこれを切り、左結びになさざれば不可なりというものあれども、必ずしもこの規則に従うを要せざるもののごとし
妖怪玄談
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
辰さんは俵に足を掛けて
藁縄
(
わらなわ
)
で三ところばかり縛っていた。弟も来てそれを手伝うと、乾いた縄は時々切れた。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
炭俵に
藁縄
(
わらなわ
)
を使う時代になってもやまぬものは、谷川に渡す所々の橋に藤蔓を用いる風である。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
氷は
筵包
(
むしろづつみ
)
にして天秤に釣したる、其片端には、手ごろの石を
藁縄
(
わらなわ
)
もて結びかけしが、重きもの荷ひたる、力なき身体のよろめく毎に、石は、ふらゝこの如くはずみて揺れつ。
紫陽花
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
年とった
僕
(
げなん
)
が赤く焼いた
火箸
(
ひばし
)
のような鉄片を持って出て来ました。握る処には
濡
(
ぬ
)
れた
藁縄
(
わらなわ
)
を巻いてありました。長者はそれを受けとると、庭に下りて
壮
(
わか
)
い男の前に立ちました。
宇賀長者物語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
ちょこちょこと、
庫
(
くら
)
のなかへはいった竹童は、れいの
松明
(
たいまつ
)
に、火をつけて、まン中におき、
藁縄
(
わらなわ
)
の
綱火
(
つなび
)
が火をさそうとともに、このなかの
煙硝箱
(
えんしょうばこ
)
が、いちじに爆発するようにしかけた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
縄もどこにでもある、三つ繰りの
藁縄
(
わらなわ
)
だ。——後ろから近寄るのに気が付かないはずはないから、知ってる者に違いあるまい。——たぶん振り向きもせずに、鏡の中でニッコリしたんだろう。
銭形平次捕物控:143 仏喜三郎
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
平家蟹
(
へいけがに
)
の殻へ目口をえがきたるものあり、
草鞋
(
わらじ
)
の片足を
釘
(
くぎ
)
づけにしたるもあり、
塩鮭
(
しおざけ
)
の頭を
藁縄
(
わらなわ
)
にて貫きてつるせるもあり、そのなんの意たるや解するに苦しむことが多い。
迷信解
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
藁
漢検準1級
部首:⾋
17画
縄
常用漢字
小4
部首:⽷
15画
“藁”で始まる語句
藁
藁草履
藁葺
藁屋
藁屑
藁屋根
藁沓
藁束
藁苞
藁人形