さつ)” の例文
〔評〕死を決するは、さつの長ずる所なり。公義を説くは、土のぞくなり。維新いしんの初め、一公卿あり、南洲の所に往いて復古ふくこの事を説く。
加之しかも此無名の豪傑はさつの元老であらうのちやうの先輩であらうの或は在野の領袖りやうしうなにがしであらうの甚しきは前将軍であらうのと
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
雪江さんはおさつが大好物だった。私は好物ではないが、何故だか年中空腹を感じているから、食後だって十切位ときれぐらいはしてやる男だが、此時ばかりは芋どころでなかった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
(今年数十名の藩士が脱走だっそうしてさつに入りたるは、全くその脱走人限りのことにして、爾余じよの藩士に関係あることなし。)しかりといえども、今日の事実かくのごとくにして
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
さつやバナナをたべながら
駱駝の瘤にまたがつて (旧字旧仮名) / 三好達治(著)