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蒐集家
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しゅうしゅうか
ふりがな文庫
“
蒐集家
(
しゅうしゅうか
)” の例文
僕は時々陶器
蒐集家
(
しゅうしゅうか
)
として著名な或る友人を訪れ、様々の陶器をみせて
貰
(
もら
)
うのだが、僕はそれらを比較し鑑賞する。必ず比較するのだ。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
三、これに反し史家も
蒐集家
(
しゅうしゅうか
)
も個人的作を偏重しているからである。四、そうして作家は個性の扉から外に出ず、民衆と没交渉でいるからである。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
名高い宝石
蒐集家
(
しゅうしゅうか
)
の秘蔵の逸品ばかりを一粒ずつ貰い集めたかと思われるほどの素晴らしいもの揃いだったのです。
死後の恋
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
のみならず翁は
蒐集家
(
しゅうしゅうか
)
です。しかし家蔵の墨妙の
中
(
うち
)
でも、
黄金
(
おうごん
)
二十
鎰
(
いつ
)
に換えたという、
李営丘
(
りえいきゅう
)
の
山陰泛雪図
(
さんいんはんせつず
)
でさえ、秋山図の神趣に比べると、
遜色
(
そんしょく
)
のあるのを
免
(
まぬか
)
れません。
秋山図
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
或
蒐集家
(
しゅうしゅうか
)
のところで、父の作になっている物に山田先生の作があった位で、一寸似た所がある。
回想録
(新字新仮名)
/
高村光太郎
(著)
▼ もっと見る
春信が明和二年始めて多数の板木を用ゐて錦絵を案出したりし当時の制作は最も
上乗
(
じょうじょう
)
のものにして、
仏国
(
ふつこく
)
の浮世絵
蒐集家
(
しゅうしゅうか
)
中には特に明和二年板の春信のみを集むるものありといふ。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「あの古代の宝玉というのは、有名な
蒐集家
(
しゅうしゅうか
)
の遺族から預って、金を返す期限が二三日遅れたというので、涙を流して頼みこむ預け主へ、どうしても返さずに居た品物だというじゃないか」
判官三郎の正体
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
一人は外国人で、アメリカの富豪にして東洋美術品の
蒐集家
(
しゅうしゅうか
)
マッカレーと云い、一人は一見外国人かと思われる堂々たる日本紳士で有名なる代議士
花野茂
(
はなのしげる
)
と云う名刺を示して商会主を驚かした。
真珠塔の秘密
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
ベチウスの河岸に住む日本美術の
蒐集家
(
しゅうしゅうか
)
なぞの家族を知るように成った。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
達摩
(
だるま
)
の
蒐集家
(
しゅうしゅうか
)
として奇名隠れなかった理学士西芳菲山人の名が見える。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
博覧強記で学識があり識見があり、漢学の
造詣
(
ぞうけい
)
にも深いものがありました。それに
蒐集家
(
しゅうしゅうか
)
で書画、
古硯
(
こけん
)
、古陶、染織等の類は、見るべき品が数々ありました。
沖縄の思い出
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
あの土産は
殊
(
こと
)
の外仏蘭西人にめずらしがられて、ブロッスの老教授の手から
彼方
(
あっち
)
へ三粒、
是方
(
こっち
)
へ四粒と分けられたが、ある日本美術
蒐集家
(
しゅうしゅうか
)
の庭には銀杏が
生
(
は
)
えたという話のあったことを思い出した。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
蒐
漢検準1級
部首:⾋
13画
集
常用漢字
小3
部首:⾫
12画
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
“蒐集”で始まる語句
蒐集
蒐集品
蒐集癖
蒐集物
蒐集狂
蒐集中
蒐集官
蒐集慾
蒐集熱