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苛
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いらだ
ふりがな文庫
“
苛
(
いらだ
)” の例文
蛾
(
が
)
群の燈火に飛び込むように、全主観の一切を投げ出そうとする、不断の
苛
(
いらだ
)
たしき心のあこがれ、実在のイデヤを追う熱情だった。
詩の原理
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
とにもかくにも二本まで腹へ
触
(
さわ
)
られて大兵の男は
苛
(
いらだ
)
って、
面
(
めん
)
、
籠手
(
こて
)
、腹のきらいなく盛んな気合で畳みかけ畳みかけ、
透間
(
すきま
)
もなく攻め立てる。
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
されば傾城もかくてはなるまじいと気を
苛
(
いらだ
)
つたか、つと地獄絵の
裳
(
もすそ
)
を
飜
(
ひるがへ
)
して、斜に隠者の膝へとすがつたと思へば
きりしとほろ上人伝
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
満枝は彼の枕を
捉
(
とら
)
へて
顫
(
ふる
)
ひしが、貫一の
寂然
(
せきぜん
)
として
眼
(
まなこ
)
を閉ぢたるに
益
(
ますます
)
苛
(
いらだ
)
ちて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「どうでもいいさ。結局。」白川は
苛
(
いらだ
)
たしげにかう云つた。
瘢痕
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
▼ もっと見る
光榮得べき奮戰をめがけ激しく
苛
(
いらだ
)
つを。
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
旅商人体
(
たびあきゅうどてい
)
の男は最も
苛
(
いらだ
)
ちて
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その苦しさと
苛
(
いらだ
)
たしさとは、到底筆紙に説明することが出来ないのである。しかも表面はさりげなく、普通に会話して居なければならないのである。
僕の孤独癖について
(新字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
苛
常用漢字
中学
部首:⾋
8画
“苛”を含む語句
苛責
苛酷
苛立
苛々
苛辣
苛斂誅求
苛苛
苛虐
苛斂
小苛
苛烈
苛税
苛政
苛刻
手苛
苛察
苛立勝
暴歛苛法
辛辣苛酷
責苛
...