膝節ひざぶし)” の例文
いやしくこう笑ってピシリと膝節ひざぶしの音を立てながらたち上がった時、そのつるりとした男の顔は無気味なあか味をさしていた。
人々ひと/″\も、くては筋骨きんこつたくましく、膝節ひざぶしふしもふしくれちたる、がんまのむすめ想像さうざうせずや。らず、かたあるひ画像ぐわざうなどにて、南谿なんけいのあたりうつける木像もくざうとはたがへるならむか。
甲冑堂 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
のばよこたへ、膝節ひざぶしも、足も、つきいでて、さざなみ
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
読む人々も、かくては筋骨たくましく、膝節ひざぶし手ふしもふしくれ立ちたる、がんまの娘を想像せずや。知らず、このかたはあるいは画像などにて、南谿が目のあたり見て写しおける木像とはたがえるならんか。
一景話題 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
のばよこたへ、膝節ひざぶしも足も、つきいでゝ、さゞなみ
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
その時膝節ひざぶしを痛めましたものと見える。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)