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脹脛
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ふくらはぎ
ふりがな文庫
“
脹脛
(
ふくらはぎ
)” の例文
にんじんは、
蒼
(
あお
)
ざめ、腕を組み、そして首を縮め、もう腰のへんが
熱
(
あつ
)
く、
脹脛
(
ふくらはぎ
)
があらかじめひりひり痛い。が、彼は、
傲然
(
ごうぜん
)
といい放つ——
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
足バカリジャナイ、コヽノ
脹脛
(
ふくらはぎ
)
ダッテフックラシタ肉ガナクナッチマッテ、労働者ノ脚ノヨウナグリ/\ガ出来ルワ。
瘋癲老人日記
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「おいちょっとお借しの。」とそのうちで
殊
(
こと
)
に
脹脛
(
ふくらはぎ
)
の露出したのが我らにバットとボールの借用を申込んだ。
子規居士と余
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
肩から腕へ塗り附け、胸から腹へ塗り下げ、襟耳の裏、やがては
太股
(
ふともも
)
、
脹脛
(
ふくらはぎ
)
、足の爪先まで、
隈
(
くま
)
なく塗り廻しますると、
真直
(
まっすぐ
)
に立上りましたのでありまする。
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
鈍角が強引に引き裂いて行つた傷は
石榴
(
ざくろ
)
のやうに赤い肉をはみ出してゐた。血を見ると、腰から
脹脛
(
ふくらはぎ
)
にかけての神經がざわざわして來るのが駿介の平常だつた。
生活の探求
(旧字旧仮名)
/
島木健作
(著)
▼ もっと見る
「あゝ面倒臭い。」と、友染の湯もじの下から、細い
脹脛
(
ふくらはぎ
)
の折れかゞみの邊りまでを見せて、土間から直ぐに納戸への近道をして、高い上り口を一跨ぎにした。
兵隊の宿
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
酔つた視線の中の敵とは、彼の足の
脹脛
(
ふくらはぎ
)
を目がけて土埃りをあげ、頸毛をふくらませて突進してくる一羽の牝鶏であつた。彼はいつぺんに悲しくなり、同時に非常に驚ろいた。
小熊秀雄全集-15:小説
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
初めはおれの
脹脛
(
ふくらはぎ
)
に咬みつきをつたが、紙束をおれに取りあげられてしまつたと感づくと、いやに哀れつぽい金切聲をたてたり、おべつかを使つたりしはじめたけれど、おれは構はず
狂人日記
(旧字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
中風を
煩
(
わずら
)
ったあげくの
痕跡
(
こんせき
)
がまだそこに残っている。馬籠の駅長時代には百里の道を平気で踏んだほどの健脚とも思われないような、変わり果てた父の
脹脛
(
ふくらはぎ
)
が、その時半蔵の手に触れた。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
二時間の後、
用達
(
ようたし
)
に上高井戸に出かけた。
八幡
(
はちまん
)
の阪で、誰やら
脹脛
(
ふくらはぎ
)
を後から
窃
(
そ
)
と押す者がある。ふっと見ると、
烏山
(
からすやま
)
の
天狗犬
(
てんぐいぬ
)
が、前足を
挙
(
あ
)
げて彼の
脛
(
はぎ
)
を窃と
撫
(
な
)
でて彼の注意を
牽
(
ひ
)
いたのである。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
第二弾は
脹脛
(
ふくらはぎ
)
の筋肉を少し切り裂いて引違えただけだった。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
脹
漢検準1級
部首:⾁
12画
脛
漢検1級
部首:⾁
11画
“脹”で始まる語句
脹
脹満
脹切
脹上
脹雀
脹面
脹目縁