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胆気
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たんき
ふりがな文庫
“
胆気
(
たんき
)” の例文
どうして、この
絶壁
(
ぜっぺき
)
を
下
(
お
)
りるかと見ていると、宮内は、さすがに
根
(
ね
)
が
武士
(
ぶし
)
だけに、いざとなると、おそろしいほど
胆気
(
たんき
)
がすわっている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
住太夫はお園の
胆気
(
たんき
)
と、語り口の
奥床
(
おくゆか
)
しいのに打込んで、これこそ我が相続をさせる者が見つかったと
悦
(
よろこ
)
んだ。
竹本綾之助
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
袖裏
(
しうり
)
の
青蛇
(
せいだ
)
、
胆気
(
たんき
)
粗
(
そ
)
なり。
杜子春
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
木村大膳が
吹聴
(
ふいちょう
)
したものとみえる。虎之助の沈着と
胆気
(
たんき
)
は城内でも評判になった。いや城下の街ではそれ以上のうわさだという。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その、無法な
胆気
(
たんき
)
と、国光の
五
(
ぐ
)
の
目
(
め
)
乱
(
みだ
)
れにおびやかされて、周馬は少し気を乱しながら、
真
(
ま
)
ッ
向
(
こう
)
兵字構
(
ひょうじがま
)
えに直って、寄らば——と
眼
(
まなこ
)
をいからせた。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
弾木魂
(
たまこだま
)
に、
一瞬
(
いっとき
)
、耳がガーンとすると、もう兵の
胆気
(
たんき
)
はすわっていた。——しかし、気がついてみると、その隊だけ、本隊から置き捨てられていた。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
快川和尚
(
かいせんおしょう
)
の三十
棒
(
ぼう
)
で
鍛
(
きた
)
えあげられたかれである。目をひらけば、
絶景
(
ぜっけい
)
! と
叫
(
さけ
)
ぶだろう。それくらいな
胆気
(
たんき
)
はある、きっと、それくらいな
胆
(
きも
)
はすわっている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「狼狽してもしかたがない。こんな時は、よけい
胆気
(
たんき
)
をすえるに限る」
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
胆
常用漢字
中学
部首:⾁
9画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
“胆気”で始まる語句
胆気粗