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罷免
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ひめん
ふりがな文庫
“
罷免
(
ひめん
)” の例文
そのとき信温らに対抗しようとした人たちのうち国家老の萱野大学は詰腹を切らされ、ほかに五人の重職が
罷免
(
ひめん
)
されたり罰せられたりした。
ちくしょう谷
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
幕府は老中
罷免
(
ひめん
)
に対する反抗の意志を
上疏
(
じょうそ
)
の手段に表白したばかりでなく、その
鋒先
(
ほこさき
)
を「
永々
(
ながなが
)
在京、事務にも通じた」というところの慶喜に向けた。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
あなたは楽観しとんなさるごとあるが、わたしは、こんなことじゃあ、落選と見ました。票を分けることを止めなさらにゃあ、わたしは
罷免
(
ひめん
)
して貰います
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
罷免
(
ひめん
)
、
減俸
(
げんぽう
)
などの罰則まで立てて事に当っておりますれば、日ならずして、目鼻もつくやと存じおりまする次第。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
宝永六年の二月、
家宣
(
いえのぶ
)
が将軍宣下をすると同時に、綱吉の近臣を残らず
罷免
(
ひめん
)
した故実をひき、
尤
(
もっと
)
もらしい献策をしたのを、政岑がそのままとりあげたのである。
鈴木主水
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
今不幸にも私はつまずき、自分の現行を押さえています。さあ解雇し
罷免
(
ひめん
)
し放逐して下さい。それが至当です。私には両の腕があります、地を耕します。結構です。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
その最後の島袋氏が知事の
命
(
めい
)
で
罷免
(
ひめん
)
された時は、私どもさえ腹立たしく思いました。余りその図書館を沖縄文献に片よらせ過ぎるというのが、非難の一つだったということであります。
沖縄の思い出
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
慾張るなよ、——石崎丹後もあの珠のせゐでお役
罷免
(
ひめん
)
になつたのだ、——船頭宗助に卷き上げられたもとの持主——
和蘭
(
おらんだ
)
人からの訴へがあつたので、公儀から長崎に送り長崎奉行の手からそれを
銭形平次捕物控:210 飛ぶ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
いつでも「
罷免
(
ひめん
)
」(リコール)されることができる。
政治学入門
(新字新仮名)
/
矢部貞治
(著)
職権
濫用
(
らんよう
)
とか、過剰処置とか、
罷免
(
ひめん
)
とか、その他さまざまな法律用語が頭にうかんでくる、といったような、絶望的な顔つきになっていた。
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
クンベルランドのハンノーヴル
驃騎兵
(
ひょうきへい
)
は、後に
裁
(
さば
)
かれて
罷免
(
ひめん
)
されることになった連隊長ハッケを頭として、全連隊が混戦の前に手綱をめぐらして、ソアーニュの森の中に逃げ込み
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
ところが、ほどなく、師直は突如、
罷免
(
ひめん
)
されて、
屏居
(
へいきょ
)
謹慎を仰せつかってしまった。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
師直の
罷免
(
ひめん
)
、
屏居
(
へいきょ
)
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“罷免”の意味
《名詞》
罷 免 (ひめん)
勤めや役目を辞めさせること。
(出典:Wiktionary)
“罷免”の解説
罷免(ひめん)とは、公務員の職を強制的に免ずることをいう。
(出典:Wikipedia)
罷
常用漢字
中学
部首:⽹
15画
免
常用漢字
中学
部首:⼉
8画
“罷”で始まる語句
罷
罷出
罷在
罷越
罷業
罷成
罷工
罷下
罷違
罷道