總身そうみ)” の例文
新字:総身
とうとうやつたな‥‥と、わたしおもつた。そして、總身そうみ身顫みぶるひをかんじながらどまつた。中根なかね姿すがたえなかつた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
昨日迄は擦れ合ふ身體から火花が出て、むく/\と血管を無理に越す熱き血が、汗を吹いて總身そうみに煑浸み出はせぬかと感じた。東京は左程さほどに烈しい所である。
京に着ける夕 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
總身そうみさむって、血管中けっくわんぢゅうとほおそろしさに、いのちねつ凍結こゞえさうな! いっみな呼戻よびもどさうか? 乳母うば!……えゝ、乳母うばなんやくつ? おそろしいこの