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縦横
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じうわう
蛇も
閃きぬ、
蜥蜴も見えぬ、其他の
湿虫群をなして、
縦横交馳し奔走せる
状、
一眼見るだに胸悪きに、手足を
縛され衣服を
剥がれ若き
婦人の
肥肉を
酒塩に味付けられて
封じ目ときて
取出せば
一尋あまりに筆のあやもなく、有難き事の数々、
辱じけなき事の山々、思ふ、
恋ふ、忘れがたし、血の涙、胸の炎、これ等の
文字を
縦横に散らして
日が
暮れかゝると
彼方に
一ならび、
此方に
一ならび
縦横になつて、
梅の
樹が
飛々に
暗くなる。
“縦横”の意味
《名詞》
縦 横(じゅうおう 希・古:しょうおう)
縦と横。
南北と東西。
四方八方。
自由自在。
戦国時代の古代中国における南北・東西の国家連合。
(出典:Wiktionary)