トップ
>
縁家
>
えんか
ふりがな文庫
“
縁家
(
えんか
)” の例文
世にいう畜生腹、これが
縁家
(
えんか
)
先に知れると、離縁になろうも知れぬ。御用人の取計らいで、その内の一人鶴松君を若様とし、もう一人の乙松様を、手当を
銭形平次捕物控:051 迷子札
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
またある土地では
嫁
(
よめ
)
婿
(
むこ
)
の
縁家
(
えんか
)
さきなどがいい合わせて、たがいにきて助けてできるだけみじかい日数に、きそうて広い田を
栽
(
う
)
えおわろうとしていたのである。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
幸いに
縁家
(
えんか
)
なれば親分に頼んでも定めて
否
(
いや
)
とは云ふまじと爰に於て
内談
(
ないだん
)
極
(
きま
)
りければ重四郎は小松屋文右衞門を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
八幡村の小泉は、もとの自分の
縁家
(
えんか
)
である。ここへ来る時も思い出のかかった家である。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
その外にまだ弟が二人、——次男は
縁家
(
えんか
)
の
穀屋
(
こくや
)
へ養子に行き、三男は五六里離れた町の、大きい造り酒屋に勤めてゐた。彼等は二人とも云ひ合せたやうに、滅多に本家には近づかなかつた。
庭
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
彼
(
あれ
)
は今だに取ってあるだろうノ、妹の
縁家
(
えんか
)
堺屋
(
さかいや
)
と云う
薬店
(
やくてん
)
へ
出入
(
でいり
)
の菅野伊之助と云う
一中節
(
いっちゅうぶし
)
の師匠と
姪
(
めい
)
の若が不義をいたし、
斯様
(
かよう
)
なことが世間へ聞えてはならぬと云うので、大金を出して手を切った
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“縁家”の意味
《名詞》
縁故がある家。
婚姻関係による家。
(出典:Wiktionary)
縁
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
“縁”で始まる語句
縁
縁側
縁起
縁日
縁端
縁先
縁故
縁喜
縁付
縁談