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綸旨
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りんし
ふりがな文庫
“
綸旨
(
りんし
)” の例文
勅使の一行が通ってきた北国の
駅路
(
うまやじ
)
には、
綸旨
(
りんし
)
下向
(
げこう
)
のうわさが、当然、人々の耳目からひろがった。そして、念仏門の
栄
(
さか
)
えが
謳歌
(
おうか
)
された。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
其上、朝令暮改、
綸旨
(
りんし
)
は
掌
(
たなごころ
)
を飜す有様である。今若し武家の
棟梁
(
とうりょう
)
たる可き者が現れたら、恨を含み、政道を
猜
(
そね
)
むの士は招かざるに応ずるであろう。
四条畷の戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
去年
勅諚
(
ちょくじょう
)
綸旨
(
りんし
)
等の事一
趺
(
てつ
)
すといえども、尊皇攘夷
苟
(
いやし
)
くも
已
(
や
)
むべきに非ざれば、また善術を設け前緒を
継紹
(
けいしょう
)
せずんばあるべからず。京師学校の論また奇ならずや。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
石山本願寺は、
現今
(
いま
)
の大阪城本丸の地点にあって、信長に攻められたのだが、一向宗は階級的な強さがあるので、負けるどころではなかったが、
綸旨
(
りんし
)
が
下
(
くだ
)
って和議となったのだった。
九条武子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
周到な勝元は早くも幕府に参候し、義政に請うて宗全追討の
綸旨
(
りんし
)
を得て居る。時に西軍が
内裏
(
だいり
)
を襲い、天子を奉戴して幕府を討伐すると云う噂が立った。
応仁の乱
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
▼ もっと見る
王必
(
おうひつ
)
を刺し殺し、御林の兵権をわれわれの手に収めてから、天子を
擁
(
よう
)
して、急使を蜀へはしらせ、蜀の玄徳に天子を
扶
(
たす
)
けよと、
綸旨
(
りんし
)
を伝えるならば、この際
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いえ、まだ、
綸旨
(
りんし
)
が下ったわけではありません。今は、人選に、迷っておるので」
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
同時に、帝の
綸旨
(
りんし
)
を、請う。
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“綸旨”の意味
《名詞》
君主のお言葉の趣旨。
勅命により蔵人が作成した文書。
(出典:Wiktionary)
“綸旨”の解説
綸旨(りんじ)とは、蔵人所(くろうどどころ)が天皇の意を受けて発給する命令文書。
綸旨とは本来は「綸言の旨」の略であり、天皇の意そのものを指していたが、平安時代中期以後は天皇の口宣を元にして蔵人が作成・発給した公文書の要素を持った奉書を指すようになった。御綸旨(ごりんじ・ごりんし)とも呼ぶ。
(出典:Wikipedia)
綸
漢検1級
部首:⽷
14画
旨
常用漢字
中学
部首:⽇
6画
“綸”で始まる語句
綸子
綸
綸言
綸巾
綸巻
綸巾鶴氅
綸命
綸鈎
綸子縮緬