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紅糸
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べにいと
ふりがな文庫
“
紅糸
(
べにいと
)” の例文
旧字:
紅絲
ぐるりと三人、
三
(
み
)
つ
鼎
(
がなえ
)
に夫人を巻いた、金の目と、銀の目と、
紅糸
(
べにいと
)
の目の六つを、
凶
(
あし
)
き星のごとくキラキラと
砂
(
いさご
)
の上に輝かしたが
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
辻町は、あの、盂蘭盆の
切籠燈
(
きりこ
)
に対する、寺の会釈を伝えて、お京が
渠
(
かれ
)
に戯れた
紅糸
(
べにいと
)
を思って、ものに手繰られるように、提灯とともにふらりと立った。
縷紅新草
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
紅糸
(
べにいと
)
で白い
爪先
(
つまさき
)
を、きしと
劃
(
しき
)
ったように、そこに駒下駄が留まったのである。
革鞄の怪
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
金目
(
かねめ
)
のものではあるまいけれども、
紅糸
(
べにいと
)
で底を
結
(
ゆわ
)
えた
手遊
(
おもちゃ
)
の
猪口
(
ちょく
)
や、
金米糖
(
こんぺいとう
)
の
壷
(
つぼ
)
一つも、馬で
抱
(
だ
)
き、
駕籠
(
かご
)
で
抱
(
かか
)
えて、長い旅路を江戸から持って行ったと思えば、
千代紙
(
ちよがみ
)
の小箱に入った
南京砂
(
なんきんずな
)
も
雛がたり
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「そんな、ただ思いつき、趣向ですか、そんなんじゃありません。あの方、はんけちの工場へ通って、縫取をしていらしってさ、それが
原因
(
もと
)
で、あんな事になったんですもの。糸も
紅糸
(
べにいと
)
からですわ。」
縷紅新草
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
と、ぬいと
起
(
た
)
つと、その
紅糸
(
べにいと
)
の目が動く。
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
紅糸
(
べにいと
)
の目はまた揺れて
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“紅糸”の意味
《名詞》
赤い糸。
夫婦の縁を結ぶ糸。赤縄。
(出典:Wiktionary)
紅
常用漢字
小6
部首:⽷
9画
糸
常用漢字
小1
部首:⽷
6画
“紅”で始まる語句
紅
紅葉
紅蓮
紅絹
紅玉
紅色
紅白粉
紅梅
紅殻
紅味