“べにいと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
紅糸80.0%
紅絲20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紅糸べにいとで白い爪先つまさきを、きしとしきったように、そこに駒下駄が留まったのである。
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
金目かねめのものではあるまいけれども、紅糸べにいとで底をゆわえた手遊おもちゃ猪口ちょくや、金米糖こんぺいとうつぼ一つも、馬でき、駕籠かごかかえて、長い旅路を江戸から持って行ったと思えば、千代紙ちよがみの小箱に入った南京砂なんきんずな
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
紅絲べにいとのような血を吐いて、一本の枕木の上に、チョコンと、獄門ごくもんの形でのっかって、半白の目でじっとこちらを見つめている。
妖虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)