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粘
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へば
ふりがな文庫
“
粘
(
へば
)” の例文
銀子は何か
頭脳
(
あたま
)
に物が一杯詰まっているような感じで、返辞もできずに、
猫
(
ねこ
)
が飼主に
粘
(
へば
)
りついているように、栗栖の
周囲
(
まわり
)
を去らなかった。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
儒教や武家の教養から文芸を
雕虫
(
ちょうちゅう
)
末技視して軽侮する思想が頭の隅のドコかに
粘
(
へば
)
り着いていて一生文人として終るを何となく物足らなく思わした。
二葉亭追録
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
でも区役所は、失踪と相場も極まつて、表向き、通路の出来ぬ、親持つほどの御身分を、お忘れなされた僣上沙汰。栄耀の餅の皮は、あのくつきりと美麗しいお顔に
粘
(
へば
)
り付いたやら。
移民学園
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
殿様は御病気の届けを致して置いて、貴方の家督相続が済みましてから、殿様の死去のお届を致せば、貴方は
此家
(
こちら
)
の御養子様、そうすると
私
(
わたくし
)
は
何時
(
いつ
)
までも貴方の側に
粘
(
へば
)
り附いていて動きません
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
切り
拓
(
ひら
)
いた地面に二
棟
(
むね
)
四軒の
小体
(
こてい
)
な家が、ようやく壁が乾きかかったばかりで、裏には
鉋屑
(
かんなくず
)
などが、雨に
濡
(
ぬ
)
れて石炭殻を敷いた
湿々
(
じめじめ
)
する地面に
粘
(
へば
)
り着いていた。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
粘
常用漢字
中学
部首:⽶
11画
“粘”を含む語句
粘着
粘土
粘着力
粘々
粘付
粘稠
粘力
粘墨
粘着性
粘液
粘氣
粘膜
血粘
粘泥
粘液質
鼻粘膜
粘滑油膩
粘質
粘著
粘質硝子
...